設計 一筋縄ではいかない日々が、若手社員の主体性を引き出していく

仕事が幅を広げてくれたチャンスは自分でつかみとる

新製品の開発と注文品の設計を同時並行的に進めている大阪ジャッキ製作所設計部。
その一員であるTが2016年10月から1つ上の先輩と取り組んだのが、
新型ポンプ「PSPシリーズ」の開発プロジェクト。
既製品の小型ポンプの低騒音化、
洗練されたデザインをテーマとしたプロジェクトの行方は?

PROJECT MEMBER

設計/技手・7年目 T.K.
ロボット工学科に所属していた大学時代、チームで出場したNHK学生ロボコンでは全国4位、レスキューロボットコンテストでは優勝の記録を残す。基板設計やプログラミングは趣味の領域。意見やアイデアを出し合いながら、みんなで何かを作り上げていくプロセスが好き。
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一筋縄ではいかない長い道のり

「PSPシリーズ」の新型ポンプ開発を任された私をはじめ、先輩もポンプ設計に携わった経験がほとんどなかったので、構造や仕組みを知るところから本開発は始まりました。デザインを一新するためには大幅な見直しが必要で、ポンプ本体部分や圧力スイッチ、基板などの構成部品も新しく設計するなど、一筋縄ではいかない日々が待っていたのです。なかでも一番苦労したのが「ポンプの低騒音化」。1年ほどかけて原因を追究したものの、根本的な原因を見つけられず、途方に暮れていました。

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1つの閃きでついに完成した自信作

しかしある時、ふと図面を眺めていると、ポンプの構成部品にわずかな隙間があることが発覚しました。その部分を修正した結果、目指していた「静かなポンプ」を完成させることができたのです。

他にも、持ち運ぶ際に手が痛くなりにくいように持ち手部分を太くしたり、海外展開も視野に入れて手の大きな外国人でも持ちやすいサイズにしたりと、使いやすさを意識した設計に。何度となく改良を重ねた試作機が製品として出荷されたときは、問題が起きないか不安な気持ちもありましたが、きっとお客様に喜んでもらえるという期待感がそれを上回っていました。直接ご利用者様の声を聞く機会はありませんが、工事現場や工場の騒音問題、労働環境の改善が望まれている近年、「静かなポンプ」は社会に必要とされているように思います。

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プロジェクトを通じて芽生えた新しい考えかた

振り返ってみて、この開発に関わるまで知らなかったポンプの構成について学べたことは僕の財産になっています。ごくわずかな寸法の違いで性能が大きく変わると痛感したことで、図面を見る際に「なぜそうなっているのか」を掘り下げる視点が芽生えました。

実を言うと、僕はプログラミングや基板設計をしてロボットを作ったりするようなゼロから何かを生み出すことが好きでした。これまでユーザーニーズを叶える設計の仕事を行っていましたが、ポンプ開発にシフトしてからはこの会社で何ができるのかを考えるようになりました。

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自ら開発した製品でお客様に喜んでもらいたい

今後は、大学時代に培ったロボット製作の技術やノウハウを生かして、お客様が求めている製品を開発したいと思っています。目下進めているのは、自ら提案した「Wi-Fi通信、スマホによる操作ができる油圧ポンプ」の開発です。その過程で必要となる基板設計やプログラミングは本来、外部に委託する仕事なのですが、僕にとっては楽しんでやれる趣味の延長上での作業なので、できる限り自分でやりたい、チャンスを生かしたいと思って取り組んでいます。